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資金調達の4つの方法、メリットや注意点を解説! - アントレ起業・準備ガイドブック【起業・経営で必要な物事・サポートをまとめてそろえる】

資金調達の4つの方法、メリットや注意点を解説!

資金調達の4つの方法、メリットや注意点を解説!

起業する際には資金調達が必要です。

練りに練った事業計画でも、資金がなければ実行することは難しいでしょう。

もちろん自己資金で事業を遂行できるに越したことはありませんが、現在は、必要であればさまざまな方法で資金調達を行うことができます。

しかし、方法によっては資金調達自体が失敗に終わってしまったり、資金調達が原因で、事業の方向性が思っていた方向とは別の方向に進んでしまったりする危険があります。

資金調達の4つの方法と、それぞれのメリットとデメリットを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

資金調達方法1:エクイティファイナンスとは

エクイティファイナンスとは、企業が新株を発行し、資金調達を行うことです。起業したばかりでは上場ができないため、下記のようにどこかに新株を割り当てて、資金調達をする必要があります。

【エクイティファイナンスの資金調達先】
・ベンチャーキャピタル
・コーポレートベンチャーキャピタル
・エンジェル投資家

どのようにエクイティファイナンスを行うかによって、メリット・デメリットが異なります。それぞれの資金調達先について、見ていきましょう。

ベンチャーキャピタル(VC)からの出資

ベンチャーキャピタル(VC)とは、ベンチャー企業やスタートアップ企業に対して、投資する会社のことをいいます。VCから資金調達するメリットは以下の3つです。

【VCから資金調達をするメリット】
・取引先の紹介や事業立案などを手伝ってくれることがある
・出資なので返済の義務がない
・会社の資本金が増えて、自己資本比率が高まる

自己資本比率が高まることで、銀行からの融資も受けやすくなります。

一方、VCから資金調達することには、以下のようなデメリットがあります。

【VCから資金調達するデメリット】
・投資資金の回収を迫られる
・経営権を奪われる可能性がある

VCは株式の売却益、企業の売却益で利益を得るために、出資をしています。投資資金の回収を迫られることは、頭に入れておかなければいけません。また、株式を通した出資が多いため、創業者の持ち株比率が低くなってしまいます。持ち株比率が33.3%を下回ると自由な経営意思決定ができなくなってしまうので、注意が必要です。

ベンチャーキャピタルからの資金調達について、もっと知りたい方は下記の記事もお読みください。メリットやデメリットをさらに詳しく解説し、投資条件や審査についてもお伝えします。

ベンチャーキャピタルから資金調達するメリット・デメリットとは? 投資条件や審査についても解説します!

https://entrenet.jp/magazine/21411/

コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)からの出資

コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)とは、同業他社に対して出資することによる、シナジー効果を目的とする企業です。ベンチャーキャピタルとは、売却益を目的としていない点で異なります。

CVCから資金調達するメリットは、2つあります。

【CVCから資金調達するメリット】
・事業への高いシナジー効果
・企業価値を大きく見積もってくれる可能性がある

同業の大手企業からバックアップを受けられるので、単なる資金調達だけでは生み出せない、大きなシナジー効果が得られます。また、大手企業と協業することによるシナジー効果まで見込んで時価総額を設定してくれることも、メリットといえるでしょう。

次に、CVCから資金調達するデメリットも2つ紹介します。

【CVCから資金調達するデメリット】
・出資元にとっては、出資は事業計画の1つに過ぎない
・別会社との協業やM&Aができなくなる可能性がある

CVCでは、経営方針の転換や人事異動といった事業と関係のない部分で、協業がなくなってしまう可能性があります。また、提携している大手の色に染まることで、他社との提携ができなくなってしまうことも考えられます。自社の売却を目標にしている人にとっては、M&Aの可能性が少なくなるという点もデメリットといえるでしょう。

エンジェル投資家からの出資

資金調達において、エンジェル投資家という言葉は必ずといっていいほど耳にするでしょう。エンジェル投資家とは、起業家に対して出資を行う個人のことです。

エンジェル投資家から資金調達するメリットは、大きく2つあります。

【エンジェル投資家から資金調達するメリット】
・短期間で資金調達ができる
・エンジェル投資家には元起業家が多い

企業であるベンチャーキャピタルからの資金調達では、厳正な審査を必要とします。しかし、個人であるエンジェル投資家の出資は、事業や人物に対していかに魅力を感じてもらえるかが重要です。厳正な審査はなく、個人の価値観に基づいて出資が行われるため、短期間で資金調達できることもあります。

また、エンジェル投資家の多くは元起業家です。起業に対する豊富な知識から助言をもらえたり、コネクションを利用して事業を手厚くサポートしてくれたりといった可能性があります。

一方で、株式の多くをエンジェル投資家に渡してしまうと、売却時の損失につながるというデメリットもあります。また、経営に大きく関わろうとするエンジェル投資家もいるので、尊敬できるエンジェル投資家を慎重に選びましょう。

資金調達方法2:デットファイナンス

デットファイナンスとは、銀行からの借り入れや、社債の発行によって資金調達を行うことです。デットファイナンスでは、返済の義務を負うことになるので、必ず頭に入れておきましょう。

デットファイナンスには、下記の3種類があります。

【3種類のデットファイナンス】
・銀行、公的機関からの融資
・新株予約権社債
・資本性ローン

企業の資金調達では、デットファイナンスを利用するケースが一般的です。3種類のデットファイナンスについて、順番に見ていきましょう。

銀行・公的機関からの融資

銀行からの資金調達ができれば、経営に口を出されることもなく、自分で思うままに事業を進められます。一方で、銀行や公的機関からの融資は、起業直後には向かない資金調達方法でもあります。銀行の審査は非常に厳しく、創業から3期は必要と言われているからです。

起業直後であれば、日本政策金融公庫の新創業融資制度を使うと良いでしょう。無担保・保証人無しで3,000万円(内運転資金として1,500万円)の資金調達が可能です。もちろん審査はあるので、事業計画は綿密に練っておきましょう。

日本政策金融公庫からの資金調達について、もっと知りたい方は下記の記事もお読みください。税理士が詳しく解説します。

起業してすぐの資金調達なら「日本政策金融公庫」一択!【税理士が教えるお金と起業②】

https://entrenet.jp/magazine/17249/

新株予約権付社債

資金調達をするためには、会社の価値を評価しなければなりません。新株予約権付社債には、価値の評価を先送りにできるというメリットがあります。

エクイティファイナンスでは株式発行をするので、1株いくらと値段が付きます。しかし、新株予約権付社債はあくまでも社債なので、借金ということになるのです。新株予約権付社債では、会社の適切な価値が判明したときに、投資家が株をもらうのか社債を満期まで保有するのかを選びます。株式を選んだ場合、社債は消滅するので、返済義務がなくなるというメリットもあります。

しかし、新株予約権付社債はあくまでも債務です。投資家が株式に転換しなかった場合、全額返済しなければならないというデメリットがあります。また、内容が複雑な点も短所の一つといえます。知識がないと、いつの間にか法を犯していたということにもなりかねないので、専門家の助けが必要になるでしょう。

資本性ローン

資本性ローンとは、ベンチャー企業や事業再生などに取り組む人の財務体質を強化するために、借入金の一部を自己資本とみなすことができる資金供給制度です。

資本性ローンを使った資金調達には3つのメリットがあります。

【資本性ローンの3つのメリット】
・利益率が低い間は低金利である
・無担保・保証人無しで融資が受けられる
・資本性ローンは自己資本として見られる

自己資本比率が高まれば、安定経営とみなされて、さらなる資金調達も可能になってきます。

次に、資本性ローンを使った資金調達のデメリットも3つ紹介します。

【資本性ローンの3つのデメリット】
・利益率が高くなれば金利も上がる
・繰り上げ返済ができない
・あくまでも債務である

資本性ローンが変動金利だということは、頭に入れておきましょう。また、繰り上げ返済や一括返済は原則認められていません。利益率が高くなり、金利が上がる前に返済することはできないのです。

資本制ローンは自己資本とみなされますが、債務であることに変わりはないので、返済分の資金は確保しておきましょう。

資金調達方法3:クラウドファンディング

クラウドファンディングは、近年注目される資金調達の1つです。新しいアイデアや事業計画を公開して、出資者を募り、目標金額に達するまで資金調達をしていきます。

出資者が権利を購入するタイプや、寄付するタイプなど、クラウドファンディングにはさまざまなタイプがあります。

上記のような場合は借り入れではないため、返済の必要もありません。また、目標金額を達成すること自体が実績であるため、PRにもなります。

一方で、アイデアを公開して出資者を募るクラウドファンディングは、事業やアイデアを秘密にしたい場合には向いていません。また、クラウドファンディングには多数のサイトがあり、1つのサイト内にいくつもの募集があります。見せ方やアイデアを工夫し、注目されるような差別化が必要となることも忘れないようにしましょう。

資金調達方法4:補助金・助成金

補助金・助成金は、返済期限もなく、支援も受けやすい資金調達方法です。しかし、募集期間が短いことが多く、さらに情報を得られる場所が限られているというデメリットがあります。

現在は、新型コロナウイルスの影響で収入が減ってしまったり、資金調達が困難になってしまったりした個人事業主や法人に対しても補助金が出ています。該当する人は、下記のような補助金・助成金を利用するのも手段の1つです。

下記は、現在実施されている新型コロナウイルスに関する補助金・助成金の一部です。 

【新型コロナウイルスに関する補助金・助成金】
・持続化給付金【個人事業主・法人向け】
・ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(特別枠【法人向け】
・小規模事業持続化補助金【個人事業主・法人向け】
・IT導入補助金(C類型・特別枠)【法人向け】

補助金で資金調達をしようと考えている方は、下記の記事もお読みください。申請前に知っておくべき手順や、大切なポイントをお伝えします。

「補助金」で資金調達する際のありがちな勘違い、知っておくべき手順、大切なポイントとは

https://entrenet.jp/magazine/18894/

資金調達の方法は、メリットデメリットを踏まえて選ぼう

資金調達の方法について、メリットとデメリットを踏まえて、解説してきました。資金を集めることが優先なのか、ほかの企業や人物とのコネクションを持つことが優先なのかなど、状況に応じて資金調達方法も変わってきます。

起業や事業を成功させることが目的であって、資金調達はあくまで手段です。資金調達が目的になって、事業が疎かにならないように気を付けましょう。必要な資金調達方法を、状況に応じて選べるようにしてください。

PROFILE

TOM

ベンチャー企業のシステムエンジニアから独立し、フリーランスエンジニア兼Webライターとして活動中。ライティング業は、M&Aなどビジネス系の記事を中心に執筆。

元記事はこちら
アントレSTYLE MAGAZINE
https://entrenet.jp/magazine/25395/

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