起業したい人が事前にやるべき5つのこととは?資金の調達方法についても解説します!
- 2022.05.13
- 資金調達

「起業したいけど、何から手をつけていいのかわからない」と、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
本記事では、起業したい方が事前にやるべきことを、5つに分けて紹介しています。
起業の構想が漠然としている方や、起業資金が足りなくて困っている方が、起業するための方法についても解説しています。
もし起業したいのなら、まずどんなに小さなことでもいいので、行動してみることが大切です。
起業家の現実は決して甘くはありませんが、しっかり準備をしておくことで、起業のリスクを最低限に減らすことができるでしょう。
起業したい人に、まず知ってほしい起業の現実
SNSを眺めていると、起業家が一流ホテルで過ごしていたり、バリバリ楽しく仕事をしていたりする投稿を目にすることがあるでしょう。
上記のような情報から、「会社員として働くのは楽しくないから、起業したい」と考える人は、増えている傾向にあります。
特に、学生の中には、就職をせずに最初から起業を選ぶ人も多いです。
起業したいと考えること自体は、全く悪いことではありません。
ですが、起業するということは、SNSで見かけるような輝かしいことばかりではないと覚えておきましょう。
事業が軌道に乗るまでは、むしろ会社員として働くよりもハードです。
さらに、起業をしても上手く収益を上げながら経営を続けるには、たくさんの苦労があることでしょう。
会社に雇われて働くのとは異なり、自分が起こした会社の全責任は、自分で取らなくてはならないからです。
起業には、それなりの覚悟が必要です。しかし、起業の準備や構想を練るだけなら、今すぐできます。
「起業したい」と考えている方は、やりやすいものからで構わないので、本記事で紹介することを実践してみてください。
起業したい人が、起業前にやるべき5つのこと
次に、起業したい人が、起業前にやるべき5つのことを紹介します。
【起業したい人が、起業前にやるべき5つのこと】
1.起業したい理由を明確にしておく
2.信頼できるところから情報収集をしておく
3.起業のための資金を準備しておく
4、コネや人脈をできる限り広げておく
5.家族の理解をしっかり得ておく
上記の5つを詳しく解説していきます。
起業したい人がやるべきこと1:起業したい理由を明確にしておく
起業したい人がやるべきこと1つ目は、「起業したい理由を明確にしておくこと」です。
起業したいと思っている人の中には、起業すること自体がゴールになっている人もいます。
起業はゴールではなく、あくまでも現状を変えたり、目標を達成したりするための手段でしかありません。
また、現状に不満を感じているだけなら、起業以外にも転職するという選択肢もあります。
いくつもある選択肢の中から、なぜ起業を選ぶに至ったのかも、突き詰めて考えておくことが必要です。
起業したい理由をはっきりさせることで、自分の経営方針やビジネスプランに、より深みが出てきます。
まずは、紙に思いついたことを書き出してみるだけでもいいので、自分の起業したい理由を分析してみましょう。
起業したい人がやるべきこと2:信頼できるところから情報収集をしておく
起業したい人がやるべきこと2つ目は、「信頼できるところから、情報収集をしておくこと」です。
起業において、事前の情報収集はとても大切です。ちょっとした情報不足が、大きなチャンスを失ってしまうことにつながりかねません。
中でも、起業家を支援する補助金や助成金についての情報は、知っておかなければならない情報の1つです。
また、情報収集では、信頼できる情報源を選ぶことも大切です。
せっかく有益な情報を得ても、ほかの誤った情報に惑わされれば、有効活用できないでしょう。本当に信頼できる情報源を確保することは、情報の正しさについて検証する時間の節約にもつながります。
起業したい人がやるべきこと3:起業のための資金を準備しておく
起業したい人がやるべきこと3つ目は、「起業のための資金を準備しておくこと」です。
起業するにあたり、まとまった自己資金を用意しておくことは、安心につながります。
事業内容や業種にもよりますが、事業を始めるには、ある程度の初期費用がかかります。
また、起業してからすぐに十分な収益を得られるとも限りません。
最初は赤字経営でも、可能な限りの自己資金を用意しておけば、事業が安定するまでの時間を稼ぐことが可能です。
起業したいけど自己資金が足りないという場合は、副業やスモールビジネスから始めてみるという方法がおすすめです。
いきなり大きな事業をやるのでなく、小さい事業から始めれば、高額な初期費用は必要ありません。
小さく始めた事業が軌道に乗ってから、本格的に起業すれば、大きなリスクを取らずに事業の幅を広げることができるのです。
起業したい人がやるべきこと4:コネや人脈をできる限り広げておく
起業したい人がやるべきこと4つ目は、「コネや人脈をできる限り広げておくこと」です。
起業したいなら、コネや人脈をつくっておくことはとても重要です。
コネや人脈をつくっておけば、事業を始めたときに、顧客や事業を応援してくれる人を見つけやすくなります。
しかし、会社員は退職の際に、業務で知りえた情報の私的利用を制限されることもあります。自覚なく違法行為をしてしまわないよう、注意しましょう。
ただ、異業種での起業であれば、現在の会社が人脈の活用を認めてくれるかもしれません。現在の会社で取り引きがある相手にも、可能な限り懇意にしておくといいでしょう。
起業したい人がやるべきこと5:家族の理解をしっかり得ておく
起業したい人がやるべきこと5つ目は、「家族の理解をしっかり得ておくこと」です。
家族や身近な人との関係は、意外とおざなりにされがちです。
しかし、中小企業庁の2014年の調査によると、「起業家が起業を断念しそうになった際に直面した課題」に家族関連の内容が多くあります。「家族の理解・協力」が全体の約10%、「家庭(家事・育児・介護)との両立」が全体の5%を占めています。
参考:中小企業庁HP『2014年度版中小企業白書P211』より
合計すると、およそ15%です。
家族からの理解を得ていない状態は、起業家にとって非常に危険な状態であることがわかるでしょう。
もし起業したいと考えているなら、まずは自分の起業プランについて、家族や周囲の人とよく話し合っておくべきです。
経営方針や収支目標などをまとめた事業計画書があると、話に説得力が増すので、話し合いの際は事業計画書を用意しておくことおすすめします。
起業したい人は、試しに副業から始めてみるのもアリ
「起業したいけど、アイデアが浮かばない」という人は、まず副業から始めてみるといいでしょう。
一見、起業と副業には関連性がないように見えます。
しかし、大きなリスクを取らずに事業をスタートできる副業は、起業への最短ルートともいえるのです。
起業家として生きていくには、自分で収益を生み出し続けていく必要があります。事業内容に関係なく、お金を稼がなければ、事業どころか生活すら続けられなくなってしまうでしょう。
もし副業でお金を稼げているのなら、そのまま副業の規模を大きくしていくだけで、起業することは可能です。
さらに、本業での給料とは別に収入が得られる副業は、起業のための資金を稼ぐ手段にもなります。
起業したいけど、なかなか踏み切れないという方は、副業から始めるという選択肢も頭に入れておきましょう。
副業にはどのような種類のものがあるのか、もっと詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にするといいでしょう。
サラリーマンにおすすめな月2万円稼げる副業18選 忙しい会社員でも副業できる実例を紹介
起業したいけどお金に不安がある人は、補助金・助成金の存在を知っておこう
起業したいけど、起業資金が足りなくて困っているという人は、補助金・助成金制度を活用しましょう。
補助金や助成金は、国や地方自治体などが交付しているものです。
融資とは異なり、補助金や助成金は返済の必要がないので、非常に人気が高いです。
補助金は、抽選により給付の可否が決まるので、いくら要件が合っていても受給できないことがあります。
一方助成金は、要件が合えば、基本的に給付されることがほとんどです。
いずれにしても、返済の必要がない資金調達の方法として、起業時の選択肢に入れておくといいでしょう。
【補助金の公募を探す】
中小企業庁HP『補助金等公募案内』
【助成金の公募を探す】
厚生労働省HP雇用関係助成金検索ツール
補助金・助成金について、もっと詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にするといいでしょう。
「補助金」で資金調達する際のありがちな勘違い、知っておくべき手順、大切なポイントとは
https://entrenet.jp/magazine/18894/
返済不要の補助金・助成金を活用して開業資金を調達
起業したいなら、まずは「行動」することが大切
本記事では、起業したい人が事前にやるべきことを5つ紹介しました。
【起業したい方が事前にやるべき5つのこと】
1.起業したい理由を明確にしておく
2.信用できるところから情報収集をしておく
3.起業のための資金を準備しておく
4.コネや人脈をできる限り広げておく
5.家族の理解をしっかり得ておく
これから起業したい方は、上記の5つを基に起業の準備を行ってください。
起業したいけどお金に不安がある方は、補助金と助成金を活用してみるといいでしょう。
また、起業のリスクが不安で起業への一歩が踏み出せない方にとっては、副業から始めてみるのも1つの選択肢です。
副業として事業に取り組みつつ、資金を貯めてから、改めて起業について考えることをおすすめします。
三國鈴香
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