【実録】運転資金を見誤って、倒産寸前。夜バイトでしのいた日

【実録】運転資金を見誤って、倒産寸前。夜バイトでしのいた日

最近、ノウハウ系の記事が続いていましたので、久々に私の体験談を書きたいと思います。

小ネタですが、独立した方が誰しも思いあたることだと思いますし、これから独立する人には繰り返してほしくない経験ですので、ここでまとめさせていただきました。

運転資金を見立て間違うと、相当苦しいよ、というお話しです(笑)。

 

「自分ならできる」という過信が招いた資金ショート

2017年にネイルサロンをオープンした私。

何を隠そう、「絶対にうまく行くはず」という根拠のない自信を胸に意気揚々でした。

ただ、スタッフの採用がうまく行かず、空家賃が怖くて見切り発車でオープンしたお店は、綻びだらけ。売上が思ったより伸びない日々が続きました。

そうなると気になるのは運転資金

もともと3か月程度で単月黒字を迎えられると想定していたものですから、すぐにお金がない状態になりました。お先真っ暗、頭はパニック。恥ずかしくて周りにも相談できず、常に喉が詰まっているような感覚で右往左往していたことをよく覚えています(笑)。

結局単月黒字までは8か月かかりましたので、差し引き5か月間は、想定していなかった赤字期間でした。

 

あの頃は景色が歪んで見えてました…

理由ははっきりわかっています。過信です

経験もない経営素人は躓いて当然。大事なのは失敗しても立て直せる運転資金を確保していなかったことでした。

 

赤字を補填するための深夜アルバイト。いい経験でしたが、二度とやりたくありません(笑)

ただ、絶対これで終わるものか。絶対立て直してやると思っていたのも事実です。

人から借りず自分でなんとか頑張ってみようと思って始めたのは、深夜のアルバイトです。

昼は本業がありますから、終った後の数時間、アルバイトで赤字を埋まられるだけのお金を稼ぐと決めました。実際に働いたのは数ヶ月と短かったですが、もうこんな失敗をすまいと誓うだけの禊には十分でした。。

 

失敗の理由と、自分がどうなったか。これに全て集約されます(笑)

運よく単月黒字に持って行けた後は、とにかく経営は堅実

常にうまく行かないことを想定した事業運営を心掛け、今では人が辞めたとか、クレームが起きたとか、少々のトラブルでは動じる必要がないくらいの状態にはなっています。それもこれも、「あの時に比べればマシ」という感覚が染みついています。コロナウィルスが流行り始めた時ですら、全く動じなかったのは当時の経験が確実に生きています。

もう絶対経験したくないですが、オープンから数ヶ月のあの日々は、経営者としての耐性をつける試練期間だったと今は捉えています(笑)。

ただ!できるなら経験しない方がいいに決まっています!

私の失敗を先んじて知ることで、「こいつみたいになりたくない」という反面教師にしていただければ本当にうれしく思います!